JOG工法によるインターバル法について

インターバル法とは

JOG工法はグラウトを地盤に注入する際発生する強大「液体クサビ力」を利用し、不等沈下した構築物を持ち上げ復元」する技術です。

JOG工法の施工は、複数の注入管により行われますが、複数の注入管を同時に切換え、バルブの開閉により一本ずつ注入を行う、この注入方法をインターバル法と呼びます。

バルブ開閉(インターバル)時間は、グラウトのゲルタイム、強度発現カーブ、ブロー状況、基礎剛性、注入圧力、目標変位量、変動変位量等を総合的に判断して随時変更し、施工されます。

液体クサビカについて

瞬結グラウトを引き続き注入すると、先に注入されて地盤に割裂浸透した固結体及びホモゲルが強度発現途中にあるため容易にこれらを脈状に割裂して浸入します。

浸入したグラウトは拘束領域外に薄い液層として拡がろうとするが自身のもつゲルタイムによって流動を制止されるため薄い円盤状の液層の上下に圧力が広い面積で伝波します。この圧力を「液体クサビ力」と称しJOG工法の基本的なメカニズムとしています。

液体クサビ力」は例えば1ポイントでφ3.00mの径で働き、平均的に1MPの圧力(この圧力は構築物の重量等によって限定される)がかかった場合700tもの強大な力を1ポイントで発生することになります。パスカルの原理と考えると簡単です。

JOGインターバル パスカルの原理、液体クサビカ

インターバル法の利点

構造物基礎のうちの一部のみに強大な負担を与えて内部応力のバランスが崩れると基礎は剛性を失い破壊されることになるので、基礎の剛性を考慮して複数のポイントで対応する必要があります。

複数のポイントで対応する場合、複数のポイントそれぞれに同時「液体クサビ力」を発生させることが考えられますが、その場合ポイント数に対応したポンプの台数が必要となることから、設備が大掛かりな上、反力が十分に形成される前に構築物が動いてしまうことが考えられます。

ここで、注入操作を順次切替えていくインターバル法を用いれば、1台のポンプで相当数のポイントに対応可能で、しかも1ポイントに構築物の重量を集中させながら地盤のバネを利用した蓄圧作用により、十分な反力形成が可能となります。

また、インターバル法を用いることによって、変位量の微調整がmm単位で可能となります。具体的には、ポンプのデリバリー管路ABそれぞれにJOG切換バルブを注入ポイントに対応させて配置し、インターバルに順次切り替えていきます。

開インターバルのピッチはグラウトのゲルタイム、強度発生カーブ、ブロー状況、基礎剛性、注入圧力、目標変位量、変動変位量等を総合的に判断して設定します。

閉インターバルのピッチはグラウトのゲルタイム、強度発生カーブ、クラッキング圧力等を総合的に判断して設定します。

注入操作を順次切替えていくインターバル法の図解