愛知県、三光寺本堂傾斜調整工事
施工写真
写真をクリックすると拡大します
本堂正面
施工後 (約50㎜UP)
施工図面
建築物概要
所在地 | 愛知県豊田市 |
---|---|
建物名 | 三光寺本堂 |
構造・規模 | 伝統工法 |
基礎構造 | ベタ基礎に改造 |
復元総重量 | 約60t(盛土部約150t) |
復元平面積 | 50m² |
最大沈下量 | 60mm |
指示地盤土質 | 粘性土層 |
注入孔数 | 17ポイント |
施工方式 | 多点インターバル方式 |
工期 | 7日間 |
施工概要
この建物の正面側は明治初期に造られ、裏部分は昭和に入ってから増築された。その増築部分が数十年前に傾いた(傾斜率10/1000)。その為、傾斜方向に支柱を設け、ブレスなどの耐震工事が施されていた。しかし元は釘を使わない伝統工法(免震構造)である。
本来の姿に戻すべく、いらない支柱やブレスなどを取り除く為、支持地盤を固め、沈下修正することになった。
実施施工
調査した結果、基礎というよりも、無筋の盛土擁壁の上に本堂土台がのっている状態だった。その為、盛土を少し掘り下げ、擁壁や束石からアンカーを取りベタ基礎に改造する工事を施した。
JOG復元注入を行う際も、基礎直下での従来注入では、安息角もオーバーしている上に無筋の擁壁では主働土圧に耐えられないと判断し、盛土下(1400mm下)からの注入で沈下修正を行った